こんにちは^ ^
ペパーミントあいです。
今日は出エジプト記21章を読みました。
出エジプト記21章
[ai] 出エジプト記20章 十戒〜契約の書 ⑴祭壇について の続きです。
本章には
- 契約の書 ⑵奴隷について(1-11節)
- 契約の書 ⑶死に値する罪(12-17節)
- 契約の書 ⑷身体の傷害(18-32節)
- 契約の書 ⑸財産の損傷(33-36節)
- 契約の書 ⑹盗みと財産の保管(37節、22章へ続く)
※サブタイトルは新共同訳聖書より
について書かれていました。
以下は、受洗10ヶ月目のわたしが本章を読んだ感想です。
解釈には注釈、解説書、教会で得た知識等を総動員させていただいておりますが、聖書について詳しくお知りになりたい方は、お近くの教会へ行って、牧師先生に聞いてみて下さいね^ ^
契約の書 ⑵奴隷について(1-11節)
奴隷についての規定が書かれています。
書いてある内容は、こんな感じでした。
- 男奴隷の場合
- 奴隷の奉公期間は6年間
- 自由になる時、独身だったら独身のまま去り、妻帯者であったら妻子とともに去る
- 主人が妻を与えた場合、妻と子は置いて独身の身で去る
- 妻子と別れたくないから一生主人に仕えたい場合は、主人は彼を神様の前に連れて行って、耳を錐で刺し通すこと
- 女奴隷の場合
- 主人は彼女が気に入らなかった場合、別の人に売ってはいけない。買い戻してもらわないといけない。
- 主人が彼女を息子の妻にした場合は、自分の娘として扱う
- もし息子が別の女性を娶っても、彼女の妻としての権利を損ねてはいけない
- これらが守られない場合、彼女は無償で去ることが出来る
現代では奴隷などというものは人権侵害ですが、この時代はふつうでした。
これらの奴隷に関する決まりごとは、当時の奴隷制度の相場から考えると、相当奴隷に対して良心的なもののようです。
でも、男奴隷が自分の意思で主人に一生仕える場合、耳を錐で刺し通すというのは、献身には痛みを伴うことを象徴しています。
契約の書 ⑶死に値する罪(12-17節)
死に値する罪について書かれていました。
- 人を殺す(ただし、正当防衛の場合は除く)
- 両親を打つ
- 誘拐する
- 両親を呪う
これらに該当する罪を犯した者は、死刑とのこと。
今の法律に近いものを感じますが、両親に関する記述が多いですね。
親を大事にしなさいというメッセージを感じます。
契約の書 ⑷身体の傷害(18-32節)
- ケンカして相手に怪我をさせた場合、治療費と仕事を休んだ分のお金を保証しなければならない
- 奴隷に暴力を振るって死なせた場合、罰せられる。でもすぐに死ななかった場合は罰せられない。
- 妊婦さんを流産させたら、他に怪我はなくても、その女性の主人が要求する賠償金を支払わなければならない。他に怪我があった場合は、目には目、歯には歯、手には手、足には足、命には命と、同じ痛みをもって償わなければならない。
- 自分の奴隷を暴力で失明させたり、歯を折った場合、代償として自由に去らせなければならない。
- 牛が人を突いて死なせた場合、その牛は殺し、肉を食べてはならない。飼い主は罰せられない。でも以前から突く癖があると分かっていたのに対策を取らなかった場合は、飼い主も罰せられる。
- ただし、賠償金が要求された場合は、自分の命の代償として支払わなければならない。
有名な「目には目を」の箇所が出てきます。
これは、やられたら同じことをやり返せ、という意味にも取れますが、どちらかというと、過剰な報復は抑えて、やられた以上の報復はしないようにしましょうね、という意味に捉えた方がいいと思います。
おそらくは、こんな報復をしてしまわないために言われたことかと。
参照 : [ai] 創世記34章 シケムでの出来事
その後の新約聖書では、イエス・キリストが「右の頬を打つなら左の頬をも差し出しなさい」と教えておられるので、相手に同じ痛みを味あわせることが、理想論ではないということは、頭に入れておいた方がよいかと思います。
また、後半は牛が人に危害を加えた場合の記述が多いですね。
この時代は、家畜が起こすトラブルも多かったのでしょうねぇ。。。
契約の書 ⑸財産の損傷(33-36節)
財産の損傷とありますが、牛が水溜めに落ちて死んでしまった場合の対処方法や、牛が隣の家の牛を死なせてしまった場合の対処方法が書かれています。
当時のイスラエル人にとって、家畜が最も重要な財産であることが分かります。
契約の書 ⑹盗みと財産の保管(37節、22章へ続く)
この箇所は新改訳聖書と新共同訳聖書で区切りが異なっていました。
新改訳では、盗みに関する記述からキリよく22章になっているのですが、新共同訳では、なぜか1節だけ、21章37節となっています。
ちなみに記述内容は、人が牛を牛または羊を盗んで食べたり売ったりした場合、牛1頭に対して牛5頭、羊1匹に対して羊4匹で償わなければならない、というものでした。
新約聖書でザアカイが「人から盗み取ったものは4倍にして返します」と言ったのは、ここから来ているんですね、きっと。
感想
次から次へとストーリーが展開していた序盤と違い、決まりごとに関する記述が続きます。
何か、法律の全文を読んでいるようで、ちょっと退屈してしまう箇所ですね^^;
でもここに書いてあることって、現代の法律にも通じるものがありますよね。
特に気になったのは、主人に一生仕えたいなら耳を錐で刺し通す、というところ。
繰り返しになりますが、献身には痛みを伴うことを象徴しています。
覚悟を問われる、ということなのでしょうか?
正直、重いです。
でも、平穏で楽な人生なんて、そもそもこの世には存在しないのかなとも思います。
本音を言うと、平和に、静かに暮らしていたいんですけどねぇ……
以上、ペパーミントあいがお届けいたしました!
次回は [ai] 出エジプト記22章 契約の書 ⑹盗みと財産の保管〜(10)祭儀的律法 についてお届けいたします。
お楽しみに!